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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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この指を伸ばす先-63
2007年08月02日 (木)
「車をよろしく」
「はい。お預かりします」
 普段よりも穏やかな笑みを浮かべた亮治が車のカギを握った手を差し出す。軽く頭を下げながらカギを受け取ると、近崎と呼ばれたドアマンは理香へも視線を向けた。ぎくりと固まる理香へ穏やかに笑いかけ深々と頭を下げる。
「どうぞ、ごゆっくり」
「は、はあ……」
 曖昧に笑い返しながら理香が一歩下がる。その肩を素早く抱き寄せると、亮治は穏やかに頷いた。
「急いでるんでこれで失礼するよ。行くぞ、理香」
「あ、はいっ」
 人目があったことからその手を無下に振り解けなかった理香は、早足で歩き出した亮治に引っ張られたまま、回転ドアへと入った。ゆるやかに回るドアを抜け、理香の部屋どころかアパート敷地ごと全部が入りそうなフロントロビーへ出る。
「う、わーっ」
 思わず感嘆の声を漏らした理香に亮治がわずかに苦笑を滲ませる。フロアの中央の、巨大なフラワーアレンジメントの四方を囲むように並べられた一人がけのソファを指差すと、亮治は持っていた紙袋を理香に押し付けた。
「理香、そこでちょっと待っていろ」
「え? あ、えーっと」
 否応もなく手渡されたずっしりと重い紙袋を手に、慌てて顔を上げた理香の視界には、カウンタに向かう亮治の背中が映った。背が高く肩幅の広い亮治の後ろ姿は、積年の恨みを差し引いても、すらりと美しい。その事実に理香は内心で舌を出した。
 いくらカッコよくたって、性格悪いのは消せないんだから。
 毒づきながらも亮治に指示された通りにソファに理香は座った。ふわりと沈み込むやわらかな座り心地に、温泉に浸かったような溜息が出る。
「何やってんだろ、先輩」
 フロントマンと話す亮治は背中しか見えない。壮年のホテルマンが丁寧に頭を下げると同時に亮治がくるりときびすを返し、早足でこちらに向かってくる。ゆっくりと立ち上がった理香の手から紙袋を取りながら亮治は小さく頷いた。
「もう相手は着いているそうだ。急げ、理香」
「はいっ」

 -つづく-
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この指を伸ばす先-64
2007年08月03日 (金)
 亮治の言う通り、三十七階にはダークスーツを着込んだ中年の男性がエレベータ前のロビーのソファで待っていた。時間に遅れたわけではなかったが、相手より遅く着いたことを亮治が詫びてから、三人は部屋に入った。
 六畳程度と思われる部屋の中央には上質のソファセットが置かれていた。窓際のキャビネットの中は電気ポットとティーセット。
 こんな部屋があるんだ。
 驚きながらも理香はベッドがないことに安堵していた。そこまで亮治を疑っているわけではないが、だからと言って信用しているわけでは決してない。亮治に下心があることは明白だった。それが情愛なのか、手近な女相手の卑猥な遊びなのかの違いが未だ読み切れない。用心するに越したことはないと理香は考えていた。
「ではやはり、そちらの名簿は見せてはいただけない、と?」
「残念ながら、そう言うことになります」
 亮治の真正面に座った男性が曖昧に笑いながら頷く。それを受け、亮治は難しい顔で腕を組んだ。
「弱ったな。田坂さんが頼みの綱だったんですが」
「すみませんね。こっちも、現状ではこれ以上はちょっと。また事情が変われば別なんですが」
 互いに初対面らしい二人の簡単な挨拶と名刺交換のあとで始まった穏やかな雰囲気の秘密会談は、一時間以上に及んでいた。いくつかも案件が提示され、等価とされた何がしかの情報もしくは金額と交換されていく。話の内容から、亮治が自分の所属している会社に関する情報を得ようとしているのだと気付き、理香はそっと眉をひそめた。
 先輩の仕事って、なんなんだろ。
 この場にいても、実質のところ理香にはすることがない。だからと言ってあくびをする訳にも行かない。暇潰しにと目の前に広がったファイルを目で辿ってみるが、意味のわからない数字の羅列は催眠術そのものだった。
 あー、すっごい眠くなってきた……。
 必死であくびを噛み殺したそのとき、亮治がちらりと理香を見た。
「今西くん」
「はいっ」
 慌てて返事をする理香に低く笑うと、亮治は目の前の男性に『ちょっと失礼』と断り、ソファから立ち上がった。付いてくるようにと目で理香を促しドアを開ける。廊下へ出るものと思っていた理香が驚き立ち止まる。その背中を押し込むように亮治はドアをくぐり抜けた。
「えっ? ちょ、ちょっと……ええっ?」
「ビジネスウィートだからな」
 理香の反応に亮治は面白そうに唇の端を歪めた。

 -つづき-
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マスカレイド-4
2007年08月04日 (土)
 えっ、この二人って、名前で呼ぶくらい仲いいの? 友だちなの? っていうか、なんで佐上先生がここに……?
 一人で慌てるあたしを見もせずに、佐上先生は後ろ手にドアを閉めてファイルを長テーブルに置いた。
「暑いな」
「ああ、今日はまだましだけどな」
「そうか、そうだな」
 藤元先生に向かって頷きながら、佐上先生はネクタイを緩めてシャツの一番上のボタンを外す。伸ばした人差し指がすじの浮き出た手の甲が、袖を折り返したシャツの隙間から見える腕のラインが、とてもキレイで。
「お、なんだなんだ、芝口。見とれてんのか?」
「ち、違うよっ」
 隣から向けられたからかうような声に急いでぷるぷると首を振ったけれど、慌てて返事をしたのがかえっていけなかったらしい。教師とも思えない意地悪なニヤニヤ笑いが覗き込んできた。
「おいおい、顔が赤いぞ。おまえもサガミセンセイ派かぁ?」
「違うって言ってんでしょっ!」
 横目で藤元先生を睨みつけながら空っぽになったフラスコを持った。佐上先生のコーヒーを淹れるためにお水を汲んでこようと思っただけなんだけど。
「あちっ……って、ああっ!」
 ぴりっと刺すような熱に、条件反射的に手から離してしまったフラスコが吸い込まれるように落ちて、床でパリンと硬い音を立てる。ほんの一瞬で、丸い形全体にぴしりとヒビが入り、フラスコの底に大きな穴が開いた。
「ごめんなさいっ」
 叫ぶように謝って、あたしは慌ててしゃがみ込んだ。割れたフラスコを拾い上げようとしたとき、別の方向から伸びてきた大きな手のひらに行き先を遮られた。
「え……?」
 顔を上げると、床に片ひざをついた佐上先生が、包み込むようにぎゅっとあたしの手を握っていた。額に落ちた前髪のあいだから涼しげな目が覗いている。その目があたしを見ている。思いがけないと言う表現を越えた状況にそれ以上声を出すこともできない。硬直するあたしを見て、先生は唇を緩めるようにふっと笑った。
「危ないから素手で拾わないほうがいい。武志、ちり取り」
「へいへい」

 -つづく-
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お言葉いただきましたっ♪
2007年08月04日 (土)
おはようございます、にゃおです☆
お言葉いただきましたー!ありがとうございます♪

>マスカレイド、すっごい楽しみですわー。
はじめましてですーっお言葉ありがとうございますv
マスカレイド楽しみにしていただけてるみたいで、嬉しいですvにゃおもそうですけど、やっぱりみんな多かれ少なかれ先生に憧れたりってあったと思うので、だから共感してもらえるのかなぁって思うのですよ。
気楽に楽しみにしていただけるようなものが書けるといいなって思っていますので、これからもどうぞよろしくお願いします☆
えっちは、ですね。えへへへ。実はこないだ[AD-IMG]ラブリュイール・クールを買ったのですよ。今までナチュラルとホットは使ったんですけど、やっぱり夏はクールだよねっ☆
またちょっとえっちvな使用レポート書く…かも?(笑)
にゃおの身体の心配もありがとうございます。はい、大丈夫です!にゃおはまだまだがんばりますよっ☆

>わぁ!! 書いて頂けたんですね☆ とっても嬉しいです!
わぁい、喜んでいただけて、にゃおもとっても嬉しいです!
やっぱり女の子一人称は書きやすいなあ…(笑)
ちょうど「先生×生徒」で書きたいなあって思ってたので、その設定とまぜまぜしてみました。レイプものなので、「こんなん違うっ!」って思わずに(^^;)気楽~に楽しんでくださいねv


いつも「よかったよ♪」やお言葉コメントなどなど、ありがとうございます!
暑いからちょっと寝不足であたまがぼわーって、眩暈で視界がくらりってするんですけど…(笑)、でも、大丈夫!みなさんに楽しんでいただけるようなものが書けるといいなっ☆
また気が向いたらお言葉聞かせてくださいな♪テンションあっぷあっぷで執筆速度も上がるかもですv
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マスカレイド-5
2007年08月06日 (月)
 半分命令みたいな佐上先生の言葉に溜息混じりに頷くと、藤元先生は『よっこらしょ』とかジジくさいことを言いながら、パイプ椅子から腰を上げた。佐上先生に手を捉まれたまま動けないあたしにちらりと視線を向けてから、藤元先生は部屋の隅に置かれた金属製のゴミ箱と、壁のあいだに挟まれるように置かれていたほうきとちり取りと金バサミを順に手に取る。
「ほら、どいたどいた」
 ふるふると手の甲を振って、藤元先生が床にしゃがんだままのあたしたちを追い払った。そんな藤元先生の仕草に佐上先生がくすっと笑って立ち上がり、手を取られたままのあたしが引っ張られる。あたしが立ち上がると同時にその手はふわりと離れたけど、バクバクと口から飛び出そうな勢いで心臓が動くのは止まらない。無意識のうちに右手を左手で握りしめて、両手で強く胸を押さえた。
 右手の甲を指先でなぞると、あたしよりもちょっとだけ体温の低い先生の手の跡を辿ってしまうみたいみたいな気がする。そんなことを考えると、ぼわっと膨れ上がるように頬が熱くなるのがわかる。
「まったく、なんだって俺がこんなことをせにゃならんのだ」
 ブツブツ言いながら、藤元先生が慣れた手つきでフラスコの残骸を片付けていく。
 まだ無事なフラスコの口の部分を金バサミでぱくっと挟んでゴミ箱に入れる。次に比較的大きな破片を順に丁寧に拾い上げる。つかめるサイズのものがなくなると、素早く細かくほうきを動かして粉々になった欠片を刷き集めた。戸棚の中から紙タオルの箱を取り出して一枚を抜き出し、ほんの少しの水に濡らして丁寧に床を拭く。あっという間に何事もなかったように床は元通りキレイになった。
「ついでだ。これ、捨ててくるわ」
 手伝いもせずじっと立ち尽くしているあたしたちをじろりと見てから、藤元先生はゴミ箱を持って立ち上がった。
「仁、それ片付けといて」
「ああ」
 無表情で頷くと、佐上先生は部屋を出て行く藤元先生を見送ってからほうきやちり取りをまとめて持ち、元に置かれていた位置へ運んだ。片付け終えるとくるりと振り返ってあたしを見て、そして先生は眉をひそめた。
「芝口、ケガしたのか?」
「え、あ。え……?」
「指か?」
 佐上先生の言葉の意味がわからなかった。でも、答える暇も問い返す余裕もなかった。すたすたと近づいてきた先生が、胸元で握りしめたままだったあたしの手を取って、ぎゅっと自分のほうに引き寄せて、そして。
「せ……せん、せ……」
 濡れたやわらかい感触が人差し指にぬるりと触れる。次いで硬いものが当たる。ちゅっと強く吸い上げられる感覚。
 先生があたしの指を……舐めてる。
 目の前の状況を理解した瞬間、どくんと世界がずれるような気がした。

 -つづく-
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マスカレイド-6
2007年08月08日 (水)
 目を伏せるようにしてあたしの指先を咥える先生の唇の感触をじかに感じながらも、あたしはまだ信じられなかった。
 だって、佐上先生だよ? トイレに行く姿を見たってだけで大騒ぎになる人だよ?
 プライベートなことは一切答えないって噂で、どこに住んでいるのかは勿論、好きな食べ物さえ言わないような人で。とてもキレイでカッコよくてみんなの人気者だけど、誰も近づけないような人で。でもそんな冷たい雰囲気さえ……素敵、で。
「赤くなってるな。傷じゃなくてヤケドだな、これは」
 先生の唾液に濡れたままのあたしの人差し指を目を細めるようにして見ながら、先生はそう言った。
「痛いか?」
 この人の奥さんって、どんな人だろう……?
「芝口?」
「あ、は、はいっ」
 あたしのことを気にしてくれてるんだろうか。それは今まで見たこともないほどの、すごく……優しい目で。
「痛いか?」
「だ、だいじょうぶですっ」
 再びすごい勢いで動き始めた心臓に語尾がひっくり返ってしまう。先生がそんなあたしの反応に少しだけおかしそうにくすっと笑った。
「あ、あの、ええと……」
 上擦った声のまま、あたしは意味のない言葉を繰り返した。
「ええと、その、先生。あの……」
「なに?」
 優しく目を細めたままの先生は、まだ手を放してくれない。
 放して下さいって言う? やめてくださいって言う? ううん、言いたくない。ずっとこのまま握ってて欲しい。ずっと先生と二人でいれたらいいのに。指が震えるのが恥ずかしい。うわ、汗かいてきちゃった。
 混乱する頭の中でいろんな気持ちが嵐のように吹き荒れる。
「あ、あの、先生、あ……」
 のどまでが心臓になってしまったみたいで、声が出ない。でも先生は黙って微笑ってるだけで何も言ってくれない。先生の手があたしの手からそっと離れて、そのまますうっと上に……首を辿ってあごに辿り着いた。くいと上を向かされる。
「せん、せ……」
 どうしていいのかわからずに硬直する背中に先生の手がゆっくりと回った。びくんと震えるあたしに、笑みを残したままの先生の顔が近づいてくる。
 あと十センチ、五センチ……。
 少しずつ降りてくる、先生のきれいな目、整った唇。
 ――もう、くちびるが、当たっちゃう……。
「あー、外すげー暑っつ――」
 視界いっぱいの先生に耐え切れず目を閉じた瞬間、忘れかけていたもう一人の叫び声と同時にドアがガラリと開いた。

 -つづく-
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サイトに新コンテンツですの☆
2007年08月08日 (水)
おはようございます、にゃおです☆
ええとですね、サイト版・プッシーキャットテイルに新コンテンツ「シズくんのレシピ」設置しました!
密かに人気の、シズくんの料理の作り方大公開です♪
第一弾は「ライクネスラブ」の鶏の照り焼き丼。といっても第二弾があるかどうかはわからないのですが(^^;)
簡単に手に入る材料ばっかりだし、特にテクニックが必要な作り方ってわけでもないので、一度作ってみるのも楽しい…かも?
ちなみにダーリンには大好評で「また作ってね」って言ってもらえました♪

そして「この指を―」のまとめ読み五話も公開。
ええと、理香さんの初仕事です。ひどい目に遭ってます。亮治さん鬼畜に楽しそうです。でも理香さんもまんざらじゃないカンジで…
にゃおもこういうのもキライじゃないかも?(^∇^;

いつも「よかったよ♪」を送ってくださってありがとうございますv
これからも頑張りますので、またよかったら気が向いたときにでもぽちっと押してやってくださいなv
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この指を伸ばす先-65
2007年08月10日 (金)
「ビジネス、スウィート?」
 理香の目の前に並んでいたのは、先ほどの部屋に比べると全体的に小振りな作りになっていた。共通点はベッドがないことだった。中央に置かれた大きな執務机の横にはパソコンの乗ったチェスト。壁際のカウチソファと簡素なテーブル。
「ベッドが目の前に並んだ部屋では話がし難い場合もあるだろう。セクハラだと訴えられても困るしな。だから、ビジネス専用の部屋はこんなふうになっている」
「へー」
 素直に感心する理香に頷き返すと亮治は窓際に歩み寄った。物珍しそうにきょろきょろと周囲を見回す理香の無邪気な仕草に薄い苦笑を浮かべながら、音を立てて素早くカーテンを開ける。
「うっ……わあーっ!」
 何事かと振り返った理香が、窓の外に広がる展望に歓声を上げる。地上三十七階からの眺めは理香の想像を遥かに越えていた。
「すごいーっ! すごいすごい、すごーいっ!」
 嬉しげに何度も繰り返す理香の子どもっぽさに一瞬吹きだし掛けてから、亮治は軽く息をついた。窓ガラスに張り付かんばかりに眼前の光景に目を輝かせる理香に並ぶと、細い肩にそっと手を置く。
「ということで、理香」
「はい? って、やぁ、もうっ」
 嬉しげなまなざしのまま振り返った理香の頬に亮治は素早く唇を押し付けた。不意打ちに一瞬硬直し、慌てて肩を揺らし逃げようとした理香を強く抱き寄せながら、くすりと笑う。
「何するんですかっ。いきなり、もうっ」
「今さらキスの一つくらいで照れるな。昨日はもっと色んなことをしただろう?」
「そういう問題じゃないんですっ」
「そうか?」
 亮治の腕の中から逃れようと暴れる身体をさらに強く抱きしめると、亮治はカウチソファに腰を降ろした。引きずられるように理香は亮治のひざのあいだに座り込む。後ろから胸に抱き込んだまま、亮治は理香の首すじにちゅっと音を立ててキスをした。
「きゃ……っ! あ、ちょ、ちょっと先輩っ」
「なんだ」
「なんだじゃなくて、何をしてるんですかっ! し、仕事中ですよっ」
 振り解こうとした理香の両手を簡単に左手だけで押さえ込むと、右手がいやらしく動き出した。上着のボタンを全部外し前を全開にすると、ブラウスの上から胸をつかむ。手のひらを押し付けるようにして全体を刺激し始める。爪を立てるようにしてカリカリとブラの上から乳首に振動を加える。ブラカップ越しにきゅっと強く乳首を摘み上げられ、理香は耐え切れず喘いだ。昨日さんざんに与えられた陵辱の結果、理香の身体は急激に快感に敏感になっていた。わずかな愛撫でも身体の芯が疼き、吐息が熱くなる。
「だいたい、あ……ん、さ、さっきの人ほっといて、こんな、こと……」
「ん、そうか。そうだな。理香の言う通りだ」
 冷静に頷くと亮治はあっさり理香の手を放した。

 -つづく-
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この指を伸ばす先-66
2007年08月11日 (土)
「え……」
 思わず上げそうになった不満の声をムリヤリ飲み込むと、理香は軽く腰を上げて身を避けた。ソファの背と理香のあいだに挟まれていた亮治が隙間から抜け出す。不服げなまなざしで見上げてくる理香に低く笑いながら襟元を直した。
「なんだ、おまえが言ったことだぞ。途中で止めたことがそんなにつまらないか」
「つ、つまらなくなんかっ」
 からかうような亮治の言葉に頬を赤らめると、理香はぷいとそっぽを向いた。かえってわかりやすい反応に亮治の笑みに卑猥な色が混じる。
「そう拗ねるな。すぐに終わらせてくる。三十分ほど待っていてくれ」
 甘い響きを耳元に囁きかけながら理香の髪を撫でる。俯いた理香の下唇がわずかに尖るのを確認してから、そのあごへと指をかけた。恥ずかしそうに目を伏せる理香の様子に含み笑いをすると背を丸めてしゃがみ込み、薄く開いた唇を奪う。
「ただし」
 にやりと笑うと、亮治は上着の内ポケットに手を入れた。戻ってきた指が握っていたものを見て理香が不思議そうにぱちぱちとまばたきをする。そこにあったのは、今亮治がつけているものとは印象の違う、黒っぽいネクタイだった。意味がわからず首を傾げる理香に亮治がにやりと笑った。
「両手を後ろで組め」
「なんで?」
「おまえがオナって一人で満足してしまわないように、だ」
「な……っ」
 思いがけない言葉に一瞬抵抗が遅れた理香を、亮治は簡単にカウチに転がした。
「やだっ! そんなことしないっ」
「残念だが、その言葉は信用できない」
 じたばたともがく身体を片手で押さえつけると、亮治は細い腕を腰の後ろで組ませた。交差した手首にネクタイを巻きつけ素早く固定していく。亮治の意図を汲み取った理香は必死で暴れたが、慣れた手はあっというまに小さな結び目を作った。
「大丈夫だ。スーツの上からだからな、跡は残らない」
「そんなこと気にしてるんじゃないの! お願いだからほどいてっ」
 組み伏せられた体勢でイヤイヤと首を振り肩を揺らす理香の身体を仰向けに反転させながら亮治はわずかに苦笑した。
「そう暴れるな。ムリに動くとスジを傷めるぞ」
「だったら、ほどいてよぉ」
 泣き声に近くなった言葉に、亮治が眉をひそめた。
「そんなにイヤか?」
「だって……」
 横向きにカウチソファに寝転んだままの眉を寄せる困惑した表情に、亮治は優しい笑みを向けた。後頭部でまとめられていた理香の髪をコンコルドタイプの髪留めを外して解き、少しだけクセのある細い髪を指先でゆっくりと梳く。
「理香は昔から頭撫でられるの好きだよな」
「ん……」
 子どものようにこくりと頷く理香の表情に覆い被さるように身を伏せ、亮治は鳥がついばむようなキスを何度も繰り返した。
「三十分だけだ。我慢してくれ」
 請うような亮治のまなざしに、理香は思わず頷いた。

 -つづく-
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お言葉いただきました☆
2007年08月11日 (土)
おはようございます、にゃおです☆
ここしばらく自制していたんですけれど、昨日ちょっと飲みすぎちゃって…。とはいってもさすがに二日酔とかになるくらいじゃないんですけどねっ☆
大好きなレモンのソーダを飲んだら治ったので大丈夫です。おなか空いてきたーっ

さてさて、お言葉いただきましたー☆
>サクラさんへ
「あたしの彼は―」気に入ってもらえたみたいで、嬉しいです☆
ユーキさんみたいな彼氏…うーん、色んな意味で大変そうです(^∇^;)
でも、確かに素敵ですよね。にゃおにとっても理想のうちの一つのかたちかなー♪

いつも「よかったよ♪」やお言葉コメントなどなど、ありがとうございます♪これからもまた気が向いたらぽちっと押してやってくださると、嬉しいです☆


あ、それからですねー。前に言ってた[AD-IMG]ラブリュイール・クール使ったんですよっ!
(ケータイ読者さまはこちらへ≫ラブコスメティック
最近ダーリンが忙しかったのとにゃおの体調があまりよくなかったことなんかもあって、えっちしたのが久しぶりだったのでお互い盛り上がるカンジで使ったんですが、なんかこう……すごくよかったですv
クールって名前だけあってひやっとするの。ほら、かゆみ止めのクールタイプって塗ってしばらくするとスーってするでしょ、あんなカンジ。
そんなカンジで敏感になったあそこにダーリンが指でいっぱいしちゃうので、にゃおもトロトロのぐちゃぐちゃになっちゃうのです。その状況でしちゃうと…すごいのっ!(≧≦)

詳しい使用感想は、せっかくだし、えっち小説風レポートにしちゃおうかなっておもってます。小説にすると恥ずかしさもちょっと減るかなって。今いろいろ考えているので、もうちょっとかかるかな。
よかったら読んでやってくださいねv
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この指を伸ばす先-67
2007年08月15日 (水)
「なんたる不覚っ!」
 亮治が去り一人になった部屋で、理香は古風な言葉で自らを悔いた。カウチに横向きに寝そべったまま、身悶えるようにもぞもぞと全身を揺らす。
「あんなつまんない手に引っかかるなんてーっ」
 ほんの一瞬とは言え、亮治の瞳に本気で見とれてしまった自分に腹が立つ。
「うーっ」
 不機嫌な犬のように唸りながら、理香は目を閉じた。完璧に整えられた空気がこれ以上ないほど涼やかな風を運ぶ。暑くも寒くもないその流れに頬を撫でられ、理香は先ほどまで忘れかけていた急激な眠気が再び襲いかかってくるのを感じた。自分のほかには誰もいないと部屋と言う状況に、あごが外れそうなほどの油断しきった大あくびをふわぁと一つ吐き出し、すでにとろんとし始めた瞳をドアに向けた。
 その向こうには亮治と仕事相手である中年の男がいる。難しい話をしているのだろう。自分が同席していたところで、どうせ何の役にも立たない。ならばここで眠っていても同じことだ。わずかな後ろめたさを感じつつも理香はそう自分に言い聞かせた。
「三十分はかかるって、言ってたよね……」
 まだ時間は午前中だったが、理香は昼寝の気分だった。着慣れたとは言いがたいスーツを脱げばもっとすっきり眠れるのだろうが、袖の上から縛られていてはそういう訳にも行かない。
「ホント、縛るの好きよね。変態じゃないの」
 こんな目に遭っているのだ、少しくらい息抜きをしても悪くはないだろう。
 亮治の仕事とやらの内容は未ださっぱり理解はできないが、それでもその『仕事相手』である男が帰れば犯される。亮治のあの態度が何よりも明確に現していた。
 おそらく亮治の言う三十分後には、部屋でこのカウチソファの上で、散々に弄ばれ貫かれ狂わされる。もしかしたら亮治は最初からそのつもりでアパートまで迎えに来たのかもしれない。昔から周到な亮治ならあり得ることだ。今のうちにできるだけ身体を休めておいたほうがいい。そう思い、理香は目を閉じ視界を闇に落とした。
 これから行われるであろう陵辱行為を免罪符に、理香の結論は一箇所へ落ち着いた。昨日の記憶を反芻させながらの想像が、自分自身をひどく昂ぶらせていることには気付かないまま、奇妙な休息に身を委ねる。
「なんだってあたし、こんなことになっちゃってるんだろう……」
 昨日から散々繰り返してきた嘆きの言葉の後半は、あくびに混じって溶けた。

 -つづく-
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マスカレイド-7
2007年08月18日 (土)
「な……っ、じ、ん……?」
 ゴトンと、廊下中に響き渡るようなすごい音を立てて、藤元先生の手からゴミ箱が滑り落ちた。目を丸くした間抜けな表情があたしと佐上先生に向けられている。その視線の意味に硬直するあたしの耳元に、佐上先生がくすりと笑った。
「なんで、俺じゃなくて武志を見るんだ?」
 そのあまりにも場違いな言葉に反射的に振り返った。
 真正面にあったのは、前髪のあいだから見える切れ長のきれいな目。大きな手のひらが顔を覆うように近づいてきて、頬の位置を固定して、そして――。
「ん、……んっ」
 触れた唇のやわらかさと、すぐ目の前に広がるなめらかな肌。
 驚きのあまり抵抗することを忘れたあたしをおもしろがるみたいに、先生は何度もキスを繰り返した。腰に回った腕がぐいと強く抱きしめてくる。頬に当てられていた手がゆっくりと下がってきて、ブラウスの衿のあいだに隠れていたリボンの紐をくいと引っ張った。ぷつんとスナップが弾けた感覚が伝わってくる。レンガ色のリボンはしゅるりと小さな衣擦れの感触を残して、あっさりと抜き取られてしまった。
「じ、仁……、おまえ、何をやって……」
 開けっ放しのドアの向こうから聞こえてきた声にちらりと一瞬だけ視線を流すと、佐上先生は手の中のリボンをテーブルの上にぽとりと落とすように置いた。
「おいこら、聞いてるのか、仁っ!」
「大声出すな。誰かが来たらどうするんだ」
 顔をあたしに向けたまま、その指が淡々とブラウスのボタンを外して行く。
「な、芝口も見られると困るよな?」
 初めて見た佐上先生のその悪戯っぽい笑みは、十八年生きてきてこれまで経験したことのないほどの衝撃だった。
 こないだまでの先生は嘘だったの? あれは嘘の顔だったの? それとも、今が嘘なの? わかんない。わかんないけど、でも。
 指一本も動かせないまま、あたしはただ先生を見つめ返した。そんなあたしの反応に先生はおかしそうに笑う。
 先生の指が動くごとにボタンが一つ外れるごとに衿が崩れるように落ちて、肌が徐々にあらわになる。四つまで外れてブラの下線までが見えるほどになったところで、ブラウスの下に滑り込んだ先生の手が肩を撫でるように丸く抱いた。手に押されたブラウスがするりとひじまで落ちて、剥き出しになってしまった上半身にブラだけが残る。ブラウスに透けないようにと選んだ、飾りの少ない白い地味なコットンのブラを見て、先生はふふっと息を吐きだすように笑った。
「おとなしいな、芝口。いい感じだ」

 -つづく-
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マスカレイド-8
2007年08月19日 (日)
 唇の端を歪めるような、少し陰のある笑み。今までの端正で冷たいイメージを根本から覆すちょっと悪そうな先生の笑顔は、それでも息を飲むほどキレイでカッコよかった。
「せ、せんせ……」
「なんだ?」
 口元に薄い蔭を残した透き通るまなざしが、見えない糸のようにあたしを縛る。伸びてきた大きな手のひらがブラの上からあたしの胸をつかんだ。
「やっ、せん、せぇ……」
「いいサイズだ」
「うそ。あたし、胸小さい……」
 友だちと比べてもやや小さいあたしの胸は、一応数字的にはBカップだけど三角形に尖っていてふくらみが足りないから、実質Aカップくらいしかない。チカちゃんのDカップが羨ましい。薄着になる夏は、特に気になる。胸がおっきいとキャミソールもスリップドレスも似合うし、おとなっぽくてセクシーだし。
 でも先生はあたしの主張におかしそうに笑った。
「なんだ、知らないのか。そういうのがいいんだ」
 低い吐息と一緒に先生はあたしの首すじにちゅっとキスをした。そのあいだも親指と人差し指で挟むようにやわやわと胸を揉み続ける。手のひらでこすりながら親指を擦り付ける。そうされると硬くなってしまう。
「そう、なの……?」
「ああ」
 軽く頷くと先生はまたキスをした。やわらかな感触を押し当てられると、それ以上は何も言えなくなる。わからなくなる。もっとして欲しくなる。内側からの衝動に耐え切れず、あたしは指先に触れた先生のシャツをきゅっと握りしめた。
「小さい方が敏感でいいんだ」
 そう言いながら先生はきゅっと乳首をつかんでひねった。
「ひっ、いたっ」
 パットの入ってない薄い布越しの痛みに、全身に電流が走り息が詰まる。その衝撃にくらりと世界が揺れて脚が力を失った。倒れそうになった身体が強い力で抱きとめられる。そのまま先生は背を丸めるようにあたしの胸元に顔を伏せた。細いキレイな指先がカップをずらして、じんじんと痛みを訴える先端をぺろりと舐め上げた。
「や、恥ずかしい……」
 先生があたしの胸を……。
 思わず身をよじったけれど、先生はあたしをテーブルに押し付けるようにして逃げ道を塞いだ。
「恥ずかしいか? そりゃそうだな」
 クスクス笑いながら先生はふっと視線を横に流した。釣られるようにそっちに向くと、ドア付近に立ち尽くしているジャージ姿の人影が目に入る。
「いつまでそこに立ってるつもりだ、武志」
 佐上先生の声に影がびくっと震えたのがわかった。

 -つづく-
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お言葉頂きました☆
2007年08月20日 (月)
おはようございます、にゃおです☆
暑いです。
言っても仕方ないことはわかっているんですが、暑いです!歩いていると倒れるんじゃないかと思います。日傘が必需品!

みなさまはどうお過ごしですか?
にゃおはダーリンの夏休みで海へ行ったんですけど、女の子期間に見事にぶち当たりまして、なーんにもせずに帰ってきました。
……かなしいです……(;-;)

さてさて。お言葉頂きましたー!いつも本当にありがとうございます!
>いつも「マスカレード」を楽しみにしています!
はじめましてですvお言葉ありがとうございます!
佐上先生の印象と行動の違いにドキドキしていただいて嬉しいです。にゃおもギャップのある人が大好きなのでこうなってしまいました。(^∇^)
二作同時進行ということで更新頻度ものろのろですが、「ちょっぴり鬼畜ならぶらぶレイプもの」と最初に言ったとおり、ひどいことしちゃう予定です。頑張ります!

GBさんへ
「マスカレイド」にドキドキしてくださってありがとうございますv
「撞着する積木」(現在読ませて頂いてますぅv)と設定が丸かぶりですみません。あとから気付きました(;-;)やっぱり校内えっちなら、特別な部屋がいいなーっておもったら自然と理科系の先生になってしまってて…(^^;)
「この指を―」も今はちょっとえっちシーンから遠ざかっているのですが、でも亮治さんがこのまま治まるとも思えませんので、そのうちv
お互い頑張りましょうねv

そして「シズくんのレシピ」にもお言葉いただきました!
>(ちょっと味付け濃かったのですが)我が家でも大好評でした。
ありがとうございますー。ご家族さまにも喜んでいただけて嬉しいです♪
味付けは、うーん確かにちょっと濃い目だったかも…ということでちょっとお醤油の量を減らしてみました。
これでどうかな…。ドキドキです。

あと、まとめ読みサイトに「マスカレイド」一話を公開しました。
ゆっくり読み直してみようかなって思う方はどうぞですv


いつも「よかったよ♪」やお言葉ありがとうございます!にゃおの糧です!
また気が向いたら気楽にぽちっと押してやってくださいなv
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マスカレイド-9
2007年08月21日 (火)
「藤元、先生……」
 そうだ、忘れかけていた。さっきからいたんだ、藤元先生。ずっと見られてたんだ。あたしが佐上先生にいろいろされてるところ、ずっと見てたんだ。
 ぼやけかけていた頭からさぁっと血の気が引く。
 だってこれってこの状況って、スキャンダル以外のなにものでもないでしょ。もし藤元先生が誰かにこのことを言ったら誰かを呼んできたら、あたしはよくて停学、ヘタしたら退学もの。でもそれは先生だって同じなのに、その声は楽しそうにしか聞こえない。
「入ってくるならくるでいいから、早く閉めろよ。誰かに見られたらマズいだろう、俺もおまえも」
 藤元先生も? どういうこと?
 わけがわからずにいるあたしに佐上先生がふっと笑いかけた。
「武志なら別にいいよな、芝口?」
 いいって、なにが。
 けどそれを訊く暇もなく、ガラガラとドアが閉まった。次いで聞こえてきたのは、カシャンと内側からカギが落とされる音。慌てて振り向くと、ゴミ箱を持って難しい顔をした藤元先生がそこに立っていた。
 ちょ、ちょっと待って。ちょっと、これってこれって……!
「これでおまえも共犯だ。まあ、止めなかったって時点で、潜在的共犯者ではあったわけだがな」
 けれどあたしの動揺なんか知ったこっちゃないって顔で、佐上先生はのどの奥を震わせて低く笑う。ゴミ箱を定位置に片付けてから藤元先生が振り返り、じろりと佐上先生を睨みつけた。
「ああ、世間はそう見るだろうさ。どうせ最初から俺を巻き込むつもりだったんだろう、おまえは」
「人聞きの悪いことを言うな。拗ねてるのか?」
「じゃなくて、怒ってんだよっ」
 機嫌悪そうに吐き捨てると、藤元先生はまったくあたしの方を見ないまま、戸棚の一番下の引出しを開けた。
「俺、こいつの担任なんだぞ。明日からどうしてくれんだよ」
 日焼けしたゴツい手が、奥の方から三泊旅行用の荷物くらいは入りそうな、黒いボストンバッグを取り出した。
「しかも、よりによって学校で。何を考えてんだ、何を」
「おまえにそんなことを言われるとは思わなかった。教え子に手を出したのはおまえの方が先だろう。忘れたとは言わせないぞ。体育祭の――」
「あれは! あっちから迫ってきて……!」
 佐上先生の語尾を引ったくるように叫びかけて、けれど藤元先生は言葉に詰まったように黙った。そして、普段の態度が嘘のような目であたしを見た。そのままぷいと目をそらすと、あたしに背を向けて大きなバッグの前にしゃがみこんだ。

 -つづく-
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マスカレイド-10
2007年08月22日 (水)
「――ちっくしょー」
 うめくように言いながら、藤元先生はバッグのジッパーを外した。開いたジッパーの隙間から似たような色の中身が見える。中身はなんだろう。膜を剥がすように引っ張り出す手元に、自分の置かれた状況を忘れて身を乗り出しそうになる。
「芝口は、武志のことが好きなのか?」
「え、あっ、やっ!」
 耳元に低く囁かれた言葉の意味を理解するよりも先に、佐上先生の手がブラウスの隙間から抱き寄せるようにするりと入り込んできた。あっと思う暇もなく、ブラのホックが外されてしまう。
「俺から目をそらして他の男ばかり見ているから、こういうことになる」
 キレイな切れ長の目が間近でゆっくり細められたけど、意味がわからない。
「どういうこと、ですか?」
「自分で考えろ」
 先生が短く言い捨てる同時に、肩から落ちていたブラウスがぎゅっと背中側に引っ張られた。脱がされると思ったけれど、なぜか先生はブラウスを抜き取らなかった。手首で引っかかったブラウスでそのままぎゅっと縛ったのがわかった。
「せん、せぇ……」
「これでもう抵抗できないな」
 先生の言う通りだった。手首を縛られただけで上半身がまったく動かせなくなる。先生がこんなことをするなんて知らなかった。想像したこともなかった。ひっそり先生に憧れていたけど、抱きしめて欲しいと思ったことも何度もあったけど、それでもこんな一方的なのってやっぱり犯罪だと思う。
「このまま、おとなしく先生に犯されてしまいなさい」
 なのに、なんでそんな目をするの?
「こんなときに教師気取ってんじゃねえよ」
 何をしているのか、向こうのほうでバサバサガタガタシューシューと賑やかな音を立てながら、藤元先生が吐き捨てた。ちらりと肩越しに視線を流すと、佐上先生は軽く左の眉を吊り上げた。
「このほうが背徳感があって楽しいだろう?」
「そんな雰囲気出さなくても、この状況は充分だよ。もっと罪悪感持てってんだ」
 佐上先生の腕のあいだから覗く大きな背中と、その向こうに広がる黒っぽい波。それがうねうねと揺れながら少しずつ膨らんでいるように見える。あれがなんだかわからない音の正体?
「ほら、また武志を見る」
 ぼそりと呟くような声に顔を上げると、少し眉をひそめたキレイな目がじっとあたしを見ていた。

 -つづく-
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お言葉いただきました♪
2007年08月22日 (水)
おはようございます、にゃおです☆
暑いですね…って、もう言うのも飽きてきたのですが(;-;)
さすがにこれくらい暑いとお腹が減ってきても作るのが面倒で、あ、でもダーリンが食べてくれるんなら頑張って作るんですけどね、自分の分を作るのがめんどうなのです。
そんなにゃおの最近のご飯はすっぴんレモン野菜ジュース、そしておやつは勿論[AD-IMG]チョコバナナシェイク☆(ケータイアクセスさまはこちらへ≫チョコバナナシェイク
うーんこんなことじゃいけないなーと思うのですけれどね…(;×;)


さてさて、お言葉いただきましたv
>リンさんへ
>マスカレイドが急展開でドキドキ☆
ありがとうございますっ!ドキドキしていただいて嬉しいです!
にゃおも素敵だなぁって先生がいたなーって、懐かしく思い出しながら書いてます。
やっぱり「プッシーキャット☆テイル」の基本は、こんなことされたいプレイだと思うので、そうみなさんに思って(感じて)いただけるよう頑張りますっ☆
でも、うん。ホントに暑いですよね…
にゃおはお布団干すの大好きなのですが、ここまで暑いと、干したお布団があちあちになってて眠れなかったり…
気をつけないとダメですねっ(^^;)

>佐上先生かっこ良いですね!!! 続きが気になりますっ (≧ω≦)
ありがとうございますっ!やっぱりかっこいい人にされたいなってにゃおも思うので、そう言っていただけて「よっしゃ!」って気分ですv
続きも、にゃお自身ドキドキしながら書いていますので、楽しんでくださると嬉しいです♪


いつも「よかったよ♪」やお言葉ありがとうございますv
「マスカレイド」はみなさんに楽しんでいただけてるみたいで、反応が結構あるのでとても嬉しいですv これからもどうぞよろしくお願いします!
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マスカレイド-11
2007年08月23日 (木)
 透き通るような視線の先にあたしがいる。先生はあたしを、あたしだけを見ている。
「そんなに武志が気になる? 今こんなことをしている俺より?」
 長いまつげを伏せるようにゆっくりまばたきをして、そして先生は小さな溜息をついた。ふっと息を吐きだす唇の端がちょっとゆがんでいて、でもとてもキレイで。
 それに比べてあたしときたら、髪はぼさぼさで汗まみれで、手は後ろでブラウスに縛られてて、ブラはかろうじて肩から引っかかっているだけ。しかも、その胸も平均に比べても随分と小さい。
 ――こんな恥ずかしい格好のあたしを、先生が……。
 そう思った瞬間、かっと頬に血が上った。まともに先生を見返すことができなくて、逃げるように顔をそむけた。
「武志のほうがいい?」
 どこか苛立ったような口調で耳元に囁きかけながら、先生は剥き出しになってしまっている左胸の先端を、人差し指と中指で挟むようにつかんだ。そのままじわじわと力を加えていく。
「や、ちが……っ! せんせ、やめてっ」
 痛みのあまり身をよじっても、両手を強く後ろに引っ張られたまま縛られてるせいで、胸を突き出すような体勢から変えられない。逃げられない。
「先生、お願いやめてっ、痛いっ!」
 握り潰されそうな強さと恐怖に息が詰まった。視界がじわっと揺れて急激に涙が浮いてくる。
「これは罰だよ、芝口。悪いコにはお仕置きだ」
 少し怒ったような声でそう言って、けれど先生はちょっとだけ力を緩めてくれた。ぐにぐにと指先でよじるようにしながら、もう片方の手であたしのあご先をつかんでぐいと上を向かせる。先生の顔を見ようとまばたきしたとき、目の端から涙がこぼれた。
「わかったな?」
「はい、ごめんなさい。ごめんなさい……」
 先生の言葉の意味もわからないまま、あたしは冷たいまなざしに必死に謝った。
 何よりも、先生が怒っていることが怖かった。こんなひどいことをされていると言うのに、先生に嫌われたんじゃないかと思うだけでぼろぼろと涙が落ちてくる。

 -つづく-
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お言葉いただきましたっ!
2007年08月23日 (木)
おはようございます、にゃおです☆
昨日から今朝にかけて、にゃおお家の近くでカミナリがすごかったんですよ。にゃおはちょっとカミナリ苦手です。遠くでピカピカ光ってるのはキレイだなぁって思うんですけどね。だから、ゴロゴロの音が苦手なのかも。

さてさて、お言葉いただきましたーっ!
>佐上先生の行為もドキドキですが、熱血系の藤元先生が、生徒とすでに…?
「マスカレイド」の更新を喜んでいただけて、にゃおもとっても嬉しいです!これからもどうぞよろしくですv
そしてそして、実はそうなのです。藤元先生も悪いんですよねーっ!って、佐上先生も充分悪いんですが(^^;)藤元先生はムリヤリ迫られて仕方なく…でも結構ノリノリだった?みたいなカンジですね。
藤元先生同席の場でどうなるのか。楽しみにしていただけて、そして満足していただけるようにがんばりますーっ!

>カバンの中身は何?早く~知りたい!!
えへへ。もうすぐわかりますから、もうちょっと待っててくださいね♪

いつも「よかったよ♪」ありがとうございます!
どうやら「マスカレイド」は好評をいただいているみたいです。「よかったよ♪」の数も多いし、お言葉もたくさんいただけるし…うれしいです(^-^)
なので、本当は今日は更新お休みの予定だったんですが、頑張って更新しちゃいました!
あ、でも「この指を―」も忘れているわけではないので、「この指を―」が大好きってかたもご安心くださいね♪って、いらっしゃるのかどうか、不安なところなのですが…(^^;)
これからもどうぞよろしくお願いします☆
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ラブリュイール・クール -1
2007年08月24日 (金)
「あ、そうだ。アレ使おうか?」
 悪戯っぽい顔でそう言うと彼は前戯の手を止め、ふいと身を起こした。
 エッチのとき専用の赤い小さなランプの光が、たいして広くもないわたしの部屋を照らしていた。そんな灯りでも、目を凝らせば間近にいる人の表情はわかる。だから彼の唇の端が薄く歪んでいるのも見えた。
「アレ、って?」
「やだな、アレはアレだよ」
 そう言うと、彼はおかしそうに目を細めて低く笑った。
 その顔には見覚えがあった。真面目そう優しそうと、友だちみんなが評する彼の外見からは想像もつかないような、別の一面が出る前兆だった。普段はラブラブなエッチを好む彼が、なぜかわたしを犯すように抱きたがる、そのときの。
 迷う様子もなく、彼の手がチェストの上に置かれた水色のコスメボックスに伸びた。裏に大きな鏡のついた蓋を開けて中をガサゴソと探り、「あった」と嬉しそうに呟く。
「ほら、これ、香奈好きでしょ? こないだすごかったじゃん」
 頼りない灯りの元、彼の指先に白く浮かび上がった物の名前は、ラブリュイール・クール
 それは、ラブコスメと呼ばれるものだった。女性の秘めやかな箇所に塗り、心と身体を潤しセックスを楽しむためのマッサージジェル。性感を煽る効果もある。以前に一度使ったことがあったのだが、どうやら彼はそのときのわたしの嬌態がひどく気に入ったらしかった。
「え、で、でも……」
 確かに気持ちいいのだが、それ以上に、自分でも理解できないほどに乱れる。そんな姿を彼の前に晒すということにためらいも残る。いやらしい女だとは思われたくない。
 けれど、それは単なるポーズだった。彼が本気になればわたしの抵抗など儚い。男女の力の差は歴然としていた。ためらって見せることで恥じらいを印象付け、可愛い女を訴える。恋愛上の一種の駆け引きだった。
「いいからいいから。ほら」
 思った通り、彼はわたしを強引にシーツへと押し付け、ひざを大きく開かせた。脚の付け根の中心の、女の身体の中でもっとも敏感な箇所へ、やわらかなジェルがぬるりと塗りつけられる。
「んん……」
 そっと触れただけの指先がゆっくりと大きく動く。傷口に薬を塗り込めるような優しさで、ぬるぬるとマッサージが続けられる。それだけでも気持ちいい。
「どんな感じ?」
「んー。なんか、スースーしてきた……」
 クールの名は、こういう効果があるからなのだろう。彼の指が辿った跡がメントールを配合したかゆみ止めのように、奇妙な清涼感を持ち始める。軽い痛みに似た冷たい感覚がジンジンと痺れ始める。
「あっ、はっ……あ、ん……龍ちゃん……」
「どう、気持ちいい?」
 悪戯のつもりなのか、ときおり指の速度が変わり細かな蠕動が加わる。けれどそれもわたしの声が切羽詰ると、元の緩やかな動きに戻ってしまう。
「や、だぁっ」
 思わず不満を訴えると、彼はくすりとおかしそうに笑った。

 -つづく-
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