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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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この指を伸ばす先-122
2011年04月13日 (水)
 軽く握ったままの右手を視線の先に引き寄せ、薄ピンクに塗られた爪を囲んだ粘度の高いライトベージュに唇を尖らせる。乾きかけたクリームに爪先を滑らせて色を削っても、指紋のあいだにまで入り込んだファンデーションは簡単には落ちてくれない。
 ――知らなかった。メイク落としって偉大なんだ。
 そんな外れた感想を持ちながら、それでも理香はなんとか爪の周囲だけはこすり取った。あとはトイレでシャボンを使えば、少なくともこのべたつきはすっきりするだろう。もしかしたら全部きれいに落ちるかもしれない。消毒液かと間違えそうになる独特のあのにおいはいかにもパワーがありそうだ。楽天的にそう考えながら理香はエレベータを降り、駅地下で買い込んだ大荷物を抱えたままタイムカードを押した。習慣的に更衣室に向かいかけてから、事務用の制服に着替える必要がなくなっていたことを思い出し、くるりと方向転換をする。他のホールに比べると、役員フロアへ上がるエレベータ前は空いていた。遅刻魔の学生が教師に揶揄されるときの「重役出勤」と言う言葉は実態を的確に表しているのかもなどとぼんやり考えながら、理香はボタンを押してドアを閉めた。




「おっはよーございま……、すっ?」
 勢いよく開けたドアの向こうには、中央の奥に大きな執務机、出入り口手前側に標準仕様の机が二つ、そして壁にくっつくように物置代わりのような小さめの机が一つ。しかし合計四つの机の前に、人影は一つもなかった。
「あっれぇ……?」
 きょときょと周囲を見回してから、理香はふーっと息をついて肩の力を抜いた。
「なーんだ。急いで、損した」
 向かい合わせに置かれた机のうち、右側の椅子には見慣れないビジネスバッグが置かれてあった。どうやらこの部屋にいないだけで達也は出勤しているようだ。と言うことはこっちの空いているほうが自分の机かと、向かって左側の机の上に肩から下げた大きな紙袋をどさりと下ろした瞬間、耳元に低い笑い声が聞こえた。ぞくっと流れた寒気に反射的に振り返ろうとした理香の身体は、けれどわずかに角度を変えただけだった。背中から回ってきた腕が理香をぎゅっと抱きしめ、それ以上の身動きを不可能にしていた。
「なっ、や、ちょ、ちょっとっ!」
「悪いね。そこは私の席なんだ」
 くくっとのどの奥で笑いながら理香の身体に巻きつけた力を増してくる。両腕ごと肩を抱きこまれ、唯一自由に動く上半身である首を関節の限界まで回して理香は背後へと視線を向けた。
「えっ、な、なんでここに……んっ、んんっ」
 驚きに目を見開き叫びかけた唇は簡単に塞がれる。腕を抑えていた大きな手が器用にジャケットの内側へ入り込み、薄いインナーの上から無遠慮に理香の胸をつかんだ。

 -つづく-
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